卒論・修論の進行

松原です。
 研究室内の期限としては,9日に修論の目次,16日に卒論の目次を提出するようにしています。昨年度までよりは,こまかく,期限を指示するように努力をしています。年度末に開催するACTRの報告会も2月19日(金)に確定しました。
 さて,学部生の授業は通常通りに進んでいますが,毎回のコミュニケーションシートの内容も,いろいろと興味深いものがあります。現在,光の単元まで進んできました。建築環境工学の中では,明視照明が基本で,ムード照明のことは,扱いません,ということをお話しするのですが,先週の感想にこんなものがありました。「今までの実習などで,大事なのは機能性であって,デザインなんて関係ねーよ,と思っていましたが,この間,行った喫茶店の雰囲気がとてもよく,なんかデザインも大事なんだな,なんて思っている最近です。という話をするのも,窓の細やかな細工に風速を大きくする結構意外な効果があるということを知ったからです。」 これは,窓の意匠によってベンチュリー効果を誘発して,通風を促進するもの紹介した脈絡での反応ですが,いろいろな学生がいることを感じさせられます。2回生だと「機能なんか関係ねーよ」という学生が多いと思っていたので,こういう学生もいることが発見でした。とはいえ,重要なことは,機能か意匠か,という二者択一の思考に陥るのではなく,造形することによって機能と意匠を同時に変化させていることに気づいてもらうことです。教員の仕事の評価は,この点に尽きるように思っています。
 ところで,前回の合唱団の定期演奏会の写真と動画をゼミ生にコピーしてあげたところ,喜んでくれたので,撮影したかいがありました。