書籍を取り上げた学習ゼミ

松原です。
 研究室ブログを見ている人は,「『書籍をとりあげた学習ゼミ』って何かな?」と思っておられるかも知れません。すでに一巡して一区切りついたのですが,僕がかつて読んで勉強になったと思う本を,メンバーのみなさんにも読んで報告をしてもらったのです。「行動理論史」「環境心理学序説」「家屋と日本文化」「住まいとこころの健康」「文化,建築,環境デザイン」「エモーショナルデザイン」「行動観察入門」「病いと人間の文化史」等々です(やや古い,と言う意見もあるかと思いますが,勧めたい本を20冊ほど示す中で,学生が選びました)。研究を進める上では,必ずプラスになるとは限らないかなあ,と少し心配をしていたのですが,結果的には,問題意識を共有するという点で,また視野を広げるという点でも,非常に有意義だったと感じています。ある程度の視野の広さや問題意識の共有がないと,日常的な議論もかみ合わないので,手応えはありました。ある程度のボリュームの本を読むことを習慣づける上でも有意義だったと思います。『松岡正剛の千夜千冊』ほどではなくても,読書量が増えた分,知的水準が高りつつありますね。
 ところで,一昨日からの大雨の影響で,本日開催予定の感覚・知覚心理シンポジウム(大阪市立大学)は中止となりました。

松岡正剛の千夜千冊』
https://1000ya.isis.ne.jp/top/


『対岸道路から眺めた美山大野区』