最終講義をしました

 2月20日(木)の午前に,最終講義という名称で講義をしました。府大では,多くの場合,文字通りの学期中の最後の時間に行うのですが,受講している学生に話す内容では無いように感じたので,試験も終了した時期に設定しました。そもそも,4月以後の研究活動をあれこれと検討しているので,最終講義という気分にはなれなかったのですが,きちんとしておく方がよいよ,と助言をして下さる方もありましたので,設定をした次第です。受講生を含める方が,聴衆が多く見えるのでよいという意見もありますが,プライベートな内容もそこそこお話しますので,避けたということです。敢えてこの時期に参加して下さる方は,それなりの思いで来ていただけたようで,シーンとして,聴衆の緊張感を感じることができた貴重な時間でした。タイトルは,「人間のための建築環境をめざしてー環境の科学と人間の科学の境界でー」としました。なぜ,「人間の科学」に言及したかという解題に力点をおいたつもりです。御多忙の中,聴講にきて下さったみなさんに,深く感謝する次第です。言い足りないことはたくさんあるのですが,それでも時間を超過してしまい,反省をしています。質疑の時間をとっていただいて,田淵先生から身振り手振りを駆使した熱い質問をいただいて,うれしく思いました。異なる専門の教員がこういう会話をかわすところに,意味があったと思います。美山木匠塾の1回生も数名聞いていてくれましたので,今後に期待をしています。

 今回は,専門外の学内教職員のみなさんをイメージしていたのですが,3月21日の講演では,比較的近い分野の研究者,研究室OBが中心なので,導入部分を減らすことによって,研究部分と底流とした哲学・思想を充実させたいと思っています。

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会場は稲盛記念会館102教室でした。