オンライン学会参加

この間は、ほとんどのイベント、学会等がオンラインになっており、次第にその状態になれてきました。以前であれば、開催地までの交通機関のチケットの予約、ホテルの予約等が必要でしたし、宿泊しても、それなりの時間的な余裕をみて出かけることが必要でしたが、オンラインだと、開会の90分前の起床でも特に問題はないですし、開会してからでも、ビデオオフであれば、いろいろなことを「ながらで」できてしまいます。昨年から、生気象学会、MERA, 人間ー生活環境系学会、MERA, 環境学会、心理学会、建築学会等々に参加してきました。講演会、シンポジウム等含めると多数のイベントに参加しています。

 当初は、早く元の生活に戻りたい、という声が圧倒的に多かったのですが、最近は、少なくとも情報交換や意見交換だけであれば、オンラインでも十分ではないか、という声が増えてきました。むしろ、メリットを評価する人の方が多いように思います。開催地の観光や顔をあわせての懇親ができないのは残念ですが、移動の時間が短い、旅費が不要等々もありますし、育児中の研究者でも参加しやすいこと、外出弱者にとって参加しやすいこと等、多くのメリットがあります。昔から「タケコプター」はいらないけど、「どこでもドア」はほしいなあ、と思っていたのですが、オンライン会議の普及は、「どこでもドア」に近いと思うのです。昨日は、4つのオンライン会議があり、朝は、和食の研究会、生物材料物性学研究室の学生との勉強会、建築学会の「第21回環境心理生理チュートリアル」、建築学会「建築と都市Paris協定達成小委員会」です。もし、オフラインで開催すると、前の2つは府大、あとの2つは東京田町ですが、勉強会の終了時刻とチュートリアルの開始時刻は同時刻の13:30でしたから、「どこでもドア」がないと参加できません。リアルに移動していたら、最低でも3時間はかかりますし、往復で7時間以上ですから、正直なところ、オンライン会議の恩恵を感じているくらいです。

 感染症が終息してほしいのは、当然ですが、いろいろな社会、生活のあり方について、見直す機会にはなると感じています。脱炭素、人口減少、空き家、いろいろなことを検討するに当たって、これまでの「常識」を見直すことは必要だと痛感しています。

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祇園 八坂通りです。先日は、この近くの調査に行きました。