16環境心理行動学まとめ

松原です。
 来週はICP2016に出張するため,先日の補講を含めて,今週で「建築環境工学I」「環境心理行動学」とも終えました。半期を振り返っての「学生による意見調査」(自由記述)を反省材料にしようと思っています。
 意図が伝わった意見は多かったと思います。「人の心理とそれをもとにした行動を学び,それを実習課題の設計に生かせるように考えられていて面白かったですし,環デの学生が意欲的に取り組む内容になっていたと思います。」「建築のみならず,ものを生み出すときに,必要な知識と思考方法を学べる授業だと思いました。」「環境と心理という視点から,どのようにすればよい建築空間ができるのか,考えることができた。」「他の授業では,人間の感覚と建築とを結びつけていくような内容のものはないと思うので,この授業をとる価値は大きいと思う。」というあたりが積極的な評価でした。よくない評価としては「もっと建築と関連した授業にしてもらいたかった」という反応もありましたが,これは「建築に関連した内容」の各自のイメージの違いだろうと思います。もう少し建築作品を引用できるとよいですが,具体的なものを見せないのも,教育的な意味はあると思います。また,ユニークな意見として「『批判があるならかかってこい』くらいの態度で「自分はこう思う」と主張する先生がいてもよいと思った。」というものがありました。「先生自身の意見がちらほら聞けたのでよかった」とも書いてあるので,もっと強く言って欲しい,ということでしょうが,研究データを持っている部分はともかく,そうでないことも講義しますので,遠慮がちになるのだと思います。
 図書の回覧に対しては,大部分の人がよいと言ってくれました。たとえば,「参考として持ってきておられる本がとても面白そうなのが多かったです。いくつかじっくり休みの間に読みたいと思う本があります。」など。ただし「何度か本の流れをせき止めてしまって申し訳ない気持ちでしたが,自分の興味のある本を読む機会になってしまいました。」という人がいたせいか,「たまに図書が回りきらない場合もあることが気になりました。」「書籍を回すペースを考えない人もいるので,読めないときもあった。」という苦情も複数ありました。この点は,今後は注意しようと思います。


 京都駅地下コンコースです。以前は,側壁以外はただの丸柱が並んでいた空間ですが,多くの広告の場として様変わりです。