AIJ近畿支部ベテランズシリーズ第17巻

少し古い情報になってしまいましたが、3月5日に表記の講演をオンラインで担当しました。これは、日本建築学会近畿支部環境工学委員会で行ってきた行事で、私が主査だった時には、前主査であった松下先生(神戸大学)がご自身で担当(第15巻)されて以後、しばらく間があいていたのですが、翁長先生(近畿大学)にお願いしました(第16巻)。タイトルは「ヒューマンな建築環境へ −人間・人間社会の観点から−」とて、現在進行形で進んでいる和食文化、木材の評価、心理学者とのコラボ、脱炭素の社会活動等を優先的にお話して、過去の成果はスリムにしました。また、個人的には、4年前に開催予定だった退職記念イベントができなかったこともあり、自身の中では、それに代わるものとして取り組むことにしました。実は、このイベントのオンラインでの開催は初めてで、過去は対面で開催して懇親会も行われていましたので、少し寂しい気持ちもありましたが、考えて見ればオンラインだから遠方の人にも参加してもらえるという大きなメリットがあることに気づきました。卒業以来数十年会っていないOBで参加してくれた人もありますし、そういう人をイメージして、写真を探して「思い出」を紹介することにもつながりました。準備の段階では、いろいろな写真を引っ張り出して思い出にふけることもありました。下の写真は、1997年のPLEA大会(釧路)に参加したあと、鈴木憲三先生の別荘に泊めていただいたのですが、その道中で案内をしていただいた「タンチョウの里」でのスナップです(講演では使用しませんでした)。

 私にとっては退職間際から続いたコロナ禍で止まっていた時計が少しづつ動き始めたような気持ちになれた講演会でした。

 

1997年釧路のタンチョウの里にて