環境工学,環境心理,木匠塾

松原です。
 戸田さんが木匠塾の報告を書き込んでくれましたが,環境工学系の研究室のブログに書き込まれたことの意味を補足したいと思います。全国の木匠塾で環境工学系の教員が関与するところは他にはありません。そもそも,僕が木匠塾とかかわったのは,1998年にスタートした奈良県川上村木匠塾に誘われたのが始まりで,13年目になります。僕の願いは,建築系学生も,狭議のデザインだけでなく環境を含めた広義のデザインという視点を持ってほしい,ということでした。とはいえ,意匠・計画,構造,環境という「縦割り」は強固ですね。もう少し浅くとも幅の広い学びが必要なのではないか,と思います。
 環境や建築は,人間にとってよい状態をもたらすべきものなので,もっと人間のことを知らなければならないと思います。環境が反応に影響する面と,同じ環境であっても受け止め方で反応が異なるという面の両面があるからです。3回生の「環境心理行動学」では,心理学や人間工学...も大事だよ,と講義しています。他にも,建築・環境デザインに関連して学ぶべきことは多いですよね。
 そんなわけで,僕は,社会心理学のI先生,認知心理学のM先生,環境経済学のK先生,運動生理学のA先生など,自分より若い先生方に,いろいろと教えてもらうことが多いのです(如何に勉強不足かを告白しているみたいですけど)。

広義のデザインについては,下記参照
http://ci.nii.ac.jp/naid/110003796148