生気象学会参加報告

松原です。
 昨日,本日と,生気象学会に参加してきました。今回は,発表・司会等はなかったので,気楽ではありましたが,やはり寂しいですね。今回は,あくまでも研究の情報収集ということで,できるだけ多くの発表を聞いて,メモもして勉強をしてきました。次年度の京都女子大学での大会では,是非,発表をしたいと思っています。

 先日,興味があると言っていた,「タテグルミ」の発表は,筑波大学院生の豊川さんですが,諏訪地方の農家は,蔵が,別棟ではなくて,母屋に取り込まれているものが多い,その主要な理由は土地が狭いということなのだが,それだけではないのではないか,ということでした。今後の研究の発展が楽しみです。また,今回奨励賞を受賞された渡邊慎一先生の講演論文では,着衣の日射吸収率は色によって異なるが,黒・白・灰・赤・青の5色の布(綿100%,ポリエステルと綿の混紡)を対象として実際の値を測定したというものでした。黒は1に近いだろうと思われるのですが,先生のデータではいずれの布も黒が0.61,白は0.17でした。
 また,熱中症に関する発表は多くなっており,登内先生(気象業務支援センター)のご発表では,日最高気温が35度以上の日が数日続く熱波によって,救急搬送される患者の数が急増する,特に第一波の時に大きいので注意が必要だ,とのことでした。
 70題以上の発表がありましたので,まだまだたくさんありますが,本日はここまでとします。
 

 毎回,参加者全員の集合写真を撮影します。今回は,僕は間に合わず,ここにはいません。
 紫藤会長,田村大会長が中心に写っておられます。