卒業研究中間発表会

松原です。
 本日,表記の発表会があり,昨日のコメントに,さっそく中村さんが書き込んでくれました。研究室からは,白澤さん,山崎さん,渡邉さんが堂々と発表をしました。3人3様の個性で文字通り「パーソナリティ」を感じます。わずか40数名の学科ですが,多彩な研究室があり,テーマも盛りだくさんでした。
 この発表会の意義は,まず発表をきちんとすることですが,あわせて,質問やコメントされたポイントを的確に理解して,回答することが重要です。僕がこの間くどいほど,言語力・コミュニケーション力と言ってきたのは,このことと関係します。卒業研究の内容が,就職先でそのまま続く人は多くはないのですが,ある目的に向かって研究を行い,そのプロセスで,専門的な学問を深めることと同時に,言葉や文章,図表を使って自分の伝えたいことを伝えること,相手の発言の意図を理解し瞬時に回答を考えること,は,必ず役に立つ訓練です。就職の面接試験でも,専門の内容でのレベルを問う前に,的確に言葉のやりとりができる人か,ピントが外れている人なのか,が問題です。言われたことの真意を理解すること,は,意外に難しいことなのです。ストレートに言わずに婉曲に指摘をするのは,日本社会の常識ですし,僕自身も思い込みによる誤解は少なくありません。相手の真意を理解して,冷静に適切な回答をする,そういう言葉のキャッチボールが続けられる人が求められているのです。
 M2と4回生は,この中間発表を終えて,いよいよ本格的に研究に打ち込む時期を迎えます。僕自身も,授業のコマは後期の方が少ないので,それなりの覚悟で指導にあたろうと思っています。2月上旬の修士研究発表会,2月中旬の卒業研究中間発表会が研究室における最大のイベントですが,これからの5ヶ月くらいは学生生活でもっとも濃密な時間になります。3回生も,できるだけ先輩達の様子を近くで観察して,その緊張感を肌で感じ取ることを期待したいと思います。
 ところで,この間少なくない3回生と面談しましたが,言語力等という前に,「この研究室で一生懸命に勉強したい」という人に来て欲しいことは,言うまでもないことなので,本日書いておきます。


 今朝の出勤途上の北大路通りで見かけたサイドカーです。めずらしいので撮りました。