研究室の大掃除

松原です。
 この時期には,各種の原稿の締め切りも多く,論文などの執筆も進めなければなりません。院生・学生は,論文投稿・学会発表の準備が忙しい人,卒業を控えて新生活の準備に追われている人,就職活動に忙しい人など様々です。教員は,新学期の授業の仕込みもしておきたい時期です。
 そんな毎日ですが,次年度に向けて大掃除をしようという提起がなされたので,本日は,主に不要品の廃棄と床磨きなどを行いました。僕が着任して20年以上になりますが,当初は,空間にも余裕があったので,とりあえず保管しましょう,とため込んでいたものを,いよいよ少しづつ廃棄し始めました。紙はすべてPDFにしてペーパーレスのオフィスを実現するということもあるようですが,僕には,紙のない生活は想像できません。一生,紙ゴミ(?)に埋もれて暮らすような気がしています(笑)。
 ところで,1月と2月に院生が論文投稿を3編したのですが,1月に投稿したものの査読結果が返ってきました。厳しいコメントもありますが,もっともな指摘が多いので,院生にとっても,指導教員にとっても勉強になることがあります。まだまだ先は長いかと思いますが,気を張り詰めて修正作業を行うことによって,着実に採用に向かって進んでいると感じます。
 そういえば,最近は,ポピュリズムと言うか,学生の「ゆるくても良いじゃないか」という気持ちに迎合していたのではないか,という気がします(これは,教員も歩み寄らないと教育が始まらないと感じたからでもあるのですが)。なので,そのことを反省して,大学の研究室では,最初は多少ゆるくても,卒業までには,すぐれた研究論文を仕上げて成果を世に問う姿勢が重要だ,と述べておきます。そういう学びの中で,技術力と同時に言語力,コミュニケーション力,忍耐力も鍛えられて,就職戦線を勝ち抜く力も身につくわけです。


「写真の解説」
 北大路駅に展示されているパネルで,本学科の河西研究室と福井研究室のみなさんが作成したものです。通常,環境工学の教員が意匠計のパネルを紹介したりしないのですが,建築および環境デザインをひろく学ぶという観点で紹介します。環境工学系の環境心理の研究として,総合的快適感を一つの目標としているので,これらのパネルも,僕たちの関心と無関係ではないのです。

地下鉄30年、アート彩る 京の学生、3駅に作品
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20111215000025