年度末の研究室

松原です。
 授業のない分,余裕があるようですが,年度末締め切りの課題が多いので,それほどでもありません。昨日21日は,山崎さんの2回目の引き継ぎ,福坂さんのデータ集計の打合せ,吉岡さんの研究のまとめの打合せをしました。桑野さんが訪問してくれました。本日は,伊坂さん・宮川さんとゼミの打合せ,柴田さんと各種の報告書等の打合せをしました。大掃除もまだ終わってはいません。明日はいよいよ卒業式です。
 さて,本日は,下記のセミナーがあり,伊坂さんも講演されました。東日本大震災で多大な被害を受けた気仙沼市の震災復興に関わって来られた経験で,大変に興味深いものでした。もちろん,僕たちの研究室は環境工学系なのですが,建築計画原論の延長線上で各種の意志決定に関連することが研究課題なので,勉強になることが多いのです。今回、「海と生きる」というスローガンを掲げての復興計画が立てられたわけですが、津波の被害を減らすために高台への移転という声がある中、生計をたてるための漁業=「海と生きる」という思想に行き着くことには、深く考えさせられました。小林先生は,兵庫県人と自然の博物館の常設展示に関する集まりでお目にかかって以来20年ぶりくらいで,久しぶりの再開でした。人と自然の博物館の開館当時の常設展示には,僕の書いた説明文も使われていたのですが,数年で更新するとのことでした。その後どうなったのかな,と気になっています。
気仙沼市震災復興市民委員会
http://www.city.kesennuma.lg.jp/www/fukko_shimin/

                                                            • -

京都府立大学 京都政策研究センター
−これからの地方自治・地方政策を考える− 
「連続自治体特別企画セミナー」 平成23年度 第6回セミナー
<テーマ> コミュニティ再生から考える震災復興 −東北と神戸の事例からー

<講 師>
・ 伊坂 善明氏(三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株) 研究開発第1部主席研究員)
・ 小林 郁雄氏(神戸山手大学現代社会学部環境文化学科 教授
         阪神大震災復興市民まちづくり支援ネットワーク世話人


「写真の解説」
 昨年,北海道に出張したときに撮影した札幌の狸小路5丁目に飾ってあるシンボルです。各丁目毎にいろいろとあるのですが,5丁目を通りかかったときに,強烈な印象を受けました。震災復興とまちづくりの講演を聞いたからか,地域を元気づける大きな「狸」を思い出した次第です。hatenaのアップロードのシステムでは、撮影日が古いと見つけにくいので、モニターの表示画面を撮影したものです。