国産材の課題

松原です。
卒論は,やや遅れ気味ですが,ペースは向上しているので,楽しみです。
 さて,本日は,「国産材の利用拡大と課題」という研究会に出席しました。荻大陸先生(成美大学)のお話です。国産材が衰退してきたのは,外材との価格競争に負けたからだ,と思っていましたが,そうではなく,外材が入ってくる前から,品質管理が悪く,いわば自滅したのだという説です。古くは寸法通りの製材をしない「空気売り」,および無乾燥の材を出荷する「水売り」という2つの問題が大きいとのことでした。強度的に集成材が標準になってきているので,コストを考えると,乾燥させた丸太を出荷して,強度の高い無垢材を供給することが最善の策だということでした。国産の無垢材を求める声は多いが,これに十分に応える国産材が少ないのだそうです。初めて聞くお話ばかりで,よい勉強になりました。

 「写真の解説」
 稲盛記念会館の隣で,工事が進んでいる「新資料館+新府大図書館」です。少しづつ工事が進んでいるようで,鉄骨が組み上がってきました。