環境デザイン概論レポート

松原です。
 先週の月曜日に1回生配当,環境デザイン概論の講義を担当しました。学科の全教員がリレーで講義をするのです。そのレポートの締切を1週間後の18日に設定しましたが,今年は,ほぼ全員が時間内に提出しました。ついこの間まで高校生だった人が多いわけですが,なかなかしっかりした文章がかけていると感じました。ごく一部の末尾の文章を紹介してみます。本音の決意であることを期待しています。

「....全体を通して、建築物や住宅では、利用する人、居住する人、そして環境問題など幅広いことが考慮されていることが分かりました。偏った視点にとどまらずに、広い視点から考え、個人のアイデンティティーを尊重したうえでの機能的で、かつ快適な空間づくりを学んでいけたらと思います。」「...今日の講義を受けて、人間にとって良いデザインとはどういうものなのかもっと深く考えたいと思いました。しかし、今自分でも気づいていないことが多いので気づかないことに気づくことがとても大切なのではないかと考えました。そのためにこれから色々な知識を身につけたいと思いました。」「...環境デザインにおいて、人間の心理や生理について考えることは必要不可欠であり、建築の知識ももちろん重要であるが、それだけを極めても建築士としては一流にはなれないということが今回の講義で改めて実感できた。これからも広い視野を持って建築の分野に取り組んでいきたい。」「...まだ明確な進路や専攻が決まっていない私にとって、今回の講義は非常に興味深いものでした。講義を受けて、多角的な視野を持って人の心に寄り添えるようなデザインをすることが、私の目標になりました。」




「写真の解説」
 久しぶりの賀茂川です。数ヶ月前から,土嚢がたくさん積まれて水をせき止めていたので,何をするのだろうと思っていたのですが,中州の浚渫をおこなったように見えます。中州がかなり小さくなっていますので。それを眺めている鳥もいますね。「人間は何をやっているんだろう」と言わんばかりに。