学生による授業評価(建築環境工学I)

松原です。
 そろそろ前期の講義も終わりかけています。「環境心理行動学」は昨日,「建築環境工学1」は本日,15回目の授業を終えました。本学の学生による授業評価はマークシート形式と記名式で授業のやり方と授業の内容に関する意見聴取シートを使用するものがあります。これとは別に毎回コミュニケーションシートで意見聴取をしているので,例年,最終回は時間が不足しがちでした。よくよく考えると,意見聴取のシートは不要であると判断できますので,今年は,1.やりかた,2.内容という指示をしたうえで,通常のコミュニケーションシートに記入してもらうことにしました。
 「やり方」についての意見のうち,提案的なものは,「受け身の態度で授業を受けてしまったので,毎週,プリント課題があるとよかった」「自分でノートを作らせる方が身につくのでは,と思いました。計算レポートを出しても良かったと思います」「小テストなどしてもらったらもっと理解を深められたかなと思いました」「資料を追いながらの説明と,雑談を交えた板書で,聞きやすくはあったのですが,ノートがとりにくかったです」「たまに生徒への質問が難しすぎるのではないかと思います」などが主なものでした(質問が難しすぎる,という意見には納得がいかないのですが,質問文がわかりにくかった,ということであれば,思い当たるふしがあります)。評価する意見としては「プリントを見ることが多かったですが,毎回,いろんな題材の話で楽しかったです」「毎回生徒の感想を発表してくれて,それについての補足もあったので良かったです。授業中に質問するなど一方的な授業でなかったので,刺激になりました」などがあります。「やり方」については,肯定的なものが多かったですが,先の提案は,検討に値するとは思っています。全般的には,「以前の私は,設計をする際に,機能や動線,デザインに重きを置いていました。しかし,熱貫流,日射,換気など考えるのが難しい面もしっかりと考え,取り組まなければいけないな,とこの授業を通して実感しました」「建築に対して考えることがいろいろ増えました。窓の配置や屋根やいろいろデザインだけではないなと思えました。この勉強はこれから建築をするにあたって,大事な部分なので受けることができてよかったです」「計算問題もまあまあですが,...語句を使って,現象を説明できる方が結局大事な気がしています」などです。ことし,テキストを変更して,自分なりに授業方法・内容の「実験」を行っていただけに,まずまず,手応えを感じています。来週の試験が次の課題ですが。

「写真の解説」
 先日のオープンキャンパスでの,研究室ツアーの時の研究室の説明です。今年は,プロジェクターを使っての紹介にしました。