15夏期休暇

松原です。
 公立大学である府大も,2年ほど前からこの時期に「夏期一斉休暇」という言葉が聞かれるようになりました。とはいえ,休暇をとっていない教職員は多く,経理の伝票処理など,本日もできました。僕自身も,結局ずっと出勤です。就職活動のスケジュールの関係もあって,卒業研究は,まさに佳境ですし,レポートの評価などもたまっていますので。
 以前に,授業評価のことを書きましたが,11日に締め切った「環境心理行動学」のレポートの中でも,関連する内容があります。以下に紹介するものには,すごく元気をもらったので,自己満足のために掲載します。一部修正しています。
 「私は,設計が好きなので,特にデザインを中心に実習を進めてきましたが,環境心理行動学の授業で,人がどのような心理状態でその場所を感じ,どのようにアフォードするかを考えるようになりました。その結果,よりリアルな建物を造ることができ,今まで選ばれることがなかった実習に2連続で選ばれることができました。このエッセンスをしっかりと引き継ぎながら,頑張っていきたいです。
 また,授業中にわからないことを書いて,次週に聞けるドキドキ感が楽しかったです。これが教える,人に伝える方法なのだと思い,授業範囲よりも多くのことを学ばさせていただきました。.....」
リップサービスたっぷりとは思いますが,僕は素直に喜んでいます。今年は,建築環境工学も,設計計画をする上での重要科目としての性格を強調していますが,「環境心理行動学」は昨年からこのことと,さらに生活者への提案も含めるようにしています。なので,この授業の効果があって,優秀作品に選ばれました,といわれたら,うれしく思うわけです。また,後半の,質問のドキドキ感については,時々,授業の本来の流れからはややそれるけど面白い質問をくれる人がいて,みんなの前でコメントすべきか,個別に書き込むべきか,迷うことがありますが,この学生の質問には,皆の前でコメントすることが多かったのです。他の学生の声と照らし合わせないといけないのですが,この反応には,それなりの手応えを感じました。

「写真の解説」
 先月末に京阪奈学研都市のサントリーGICを訪問しました。大阪にあるR&D部門を統合した組織のようです。