明日は建築環境工学の補講

松原です。
 先週に続いて,明日の土曜日も2コマの補講なので,準備もそれなりの時間がかかりますし,体力も消耗します。「環境デザイン実習」のために必要な科目というスタンスを強化しているのですが,感想をみていて,その手応えを感じています。
 北海道の建築家は,ほとんどの人が寒さを意識して設計しているということをお話ししたのですが,「日本において,建築家の住んでいる土地の違いで環境工学への意識が変わると言うことに驚きました。北海道は,それだけ自然の影響の大きい土地だということでしょうが,どこにいてもよい住みよい環境が作れるよう,考えられる人になりたいです。」と返してくれた人がいます。また,以下のような感想もありました。「実際に空気などのことを計算で求められるようになり,自分の身の回りの環境に対する意識が,あの窓はどうなんだろう?などと変化しました。」「先生も...おっしゃっていましたが,直接型の採光,蓄熱方法の中にあったクリアストーリーは,西洋建築史で聞いたくらいしかみたことがなかったので,先代からの知恵が実際に現代において活きていることがわかりました。....意匠的によいものが機能的にも優れているというのはとても大切だと思うので,そういう観点から考えているのも面白いと思いました。」環境に配慮したデザインは意匠的にはよくない,と思い込んでいる人が少なくないので,教育の目標として,このようなことが重要なのかもしれません。こんな感想を書いてくれると,とてもうれしくて,明日も頑張ろう,という気になれます。
ところで,カウンターは40,000アクセスを超えました。ページビューは150,000を超えています。地味なブログですが,時々見に来てくれる人もいるようですね。



 町家を店舗として活用する例(もともと町家は商いをする家ですが)もいろいろあり,美容院の例です。