16バイオクリマ研究会「研究セミナー」

松原です。
 本日は,バイオクリマ研究会の行事で東京に出張しました。昨年度までは,「研究発表会」と称して,午前は学術的な研究発表会,午後はシンポジウム・WGの成果報告,という構成だったのですが,今年は趣向を変えました。午前は健康気象アドバイザーの資格をもった方々4名の報告と意見交換,午後は「バイオクリマ研究のこれまでとこれから」を論じる企画となりました。僕は午後の部で「体温調節行動の観点から見る住生活」 という報告をしました。研究会の中では住まいの研究分野の存在感が薄いように感じていますので,その重要性を主張しました。前置きとなる建築環境分野の歴史的な背景として,産業革命以後の都市環境の劣悪化,医学・衛生学が建築・都市環境の改善に取り組んだこと,森林太郎の独留学と衛生的観点,ペッテンコーフェルの影響,エジソンの電力供給事業以後の建築の変化等々も加えたことで,懇親会では,「このような話はこれまであまり聞いていなかった」との声が聞かれ,手応えを感じました。研究室メンバーの手助けのおかげで,僕のオリジナルよりはかなりきれいなプレゼン資料になったので,気分良くお話ができました。深謝!,です。

http://www.bio-clima.net/posts/news14.html
http://www.bio-clima.net/A_stocker/semi_2016.pdf


 午前の部の,健康気象アドバイザーの方の仕事の報告会は,盛り上がってよかったと思います。









 本日は天気もよく,新幹線から富士山の姿がよく見えました。