松原です。
そろそろ前期の授業も最後になりつつあります。いくつかの科目では,表記の調査をすることになっており,マークシートは大学で集計されますが,自由記述は直接教員が見て,授業改善に活用しなさい,ということになっています。本日「環境心理行動学」の調査を行いました。以下のような記述がありました。
「多くの参考文献を示していただいたので,知らなかった学問の分野について興味がでてきた。紹介していただいた書籍はあらためて読んでみようと思った。」「様々な学問領域を横断しつつ,人間と環境,建築のよりよい関係を造っていくことに多くのヒントを得ることができた。」「授業の最初に発表される他学生の意見・感想を聞いていて,この授業内容はいろんな視点で捉えることができるし,また言い換えると見方を変えることで,初めてわかることの多い分野であるように感じた。」「私は,建築のことをデザインの面からどうしても考えてしまっていたのですが,その空間に入った人がどう思うのか,具体的には,目の前に1枚の壁があったとき,人はどう感じ,どうそれを避け進もうとするのか,など考えて設計できるようになったと思います。」
この最後の感想は,特にうれしく感じました。授業をする以上,受講生に真意を受けとめて欲しいですし,建築環境工学と同様に,環境心理行動学で学んだことも,環境デザイン実習に活かしてほしいと思っていたからです。
2018オープンキャンパス
松原です。
毎日,暑い日が続きます。本日も38℃を超えたので,8日連続と言うことになります。
府大は,本日と明日の2日間,オープンキャンパスです。本日は,文学部と公共政策学部,明日が生命環境学部です。文学部の先生方は,歴彩館の3F,4Fに移動をされたのですが,温熱環境はあまり良好でないようなので,研究者としては,数値に興味があります。本日,飛び込みで何名かの先生方の部屋に温湿度ロガーを設置してきました。この間,熱中症の予防や温暖化対策として,日射遮蔽のことを啓発してきましたし,建築環境工学の講義でも,パッシブデザインのセオリーとして,東西面の開口を小さくすることを強調しています。東西が全面ガラスの建築室内がどんな数値になるのか,興味があります。
IAPS2018 Rome
松原です。
表記の会議が開催されており,柴田先生が出張されました。つい「イアプス」と呼びそうになりますが,国際的には「アイアプス」と発音されているようです。
環境バリアフリーの発表が予定されています。研究室LINEで写真を送ってもらいましたので,紹介しておきます。会場には,孔子像もあるそうです。
IAPS2018
http://iaps2018.com/
日経スタイルの記事
松原です。
6/4に環境省の熱中症対策シンポジウムで講演をしたことは,以前に報告をしました(6/12)。この時に,会場で取材をしていた日経スタイルの関係者の方から連絡があり,このときの講演の内容をもとにした下記の記事がアップされたとのことです。早速アクセスしたのですが,「ヘルスUP」というカテゴリーの中では,Daily Rankingの上位にきています。多くの方のお役にたてるとうれしいと思います。
窓の外に日よけ・夜間の換気… 熱中症を防ぐ住まい方
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO32409410Z20C18A6000000?channel=DF140920160927
20万PVを突破しました!
松原です。
先日,予告していたページビューが20万を超えたのは昨日でした。冴えていた時期があれば,沈滞していた時期もありますが,9年弱続いているわけです。ブログの引っ越しの可能性もありますが,頑張って継続していきたいと思っています。
最初の書き込み
http://d.hatena.ne.jp/matsu-blog/20091012/1255340814
梅雨です(岩垣先輩の書き込み)
http://d.hatena.ne.jp/matsu-blog/20100629/1277789197
言語力と本田選手(8年前のサッカーに関して)
http://d.hatena.ne.jp/matsu-blog/20100618/1276877370
書籍を取り上げた学習ゼミ
松原です。
研究室ブログを見ている人は,「『書籍をとりあげた学習ゼミ』って何かな?」と思っておられるかも知れません。すでに一巡して一区切りついたのですが,僕がかつて読んで勉強になったと思う本を,メンバーのみなさんにも読んで報告をしてもらったのです。「行動理論史」「環境心理学序説」「家屋と日本文化」「住まいとこころの健康」「文化,建築,環境デザイン」「エモーショナルデザイン」「行動観察入門」「病いと人間の文化史」等々です(やや古い,と言う意見もあるかと思いますが,勧めたい本を20冊ほど示す中で,学生が選びました)。研究を進める上では,必ずプラスになるとは限らないかなあ,と少し心配をしていたのですが,結果的には,問題意識を共有するという点で,また視野を広げるという点でも,非常に有意義だったと感じています。ある程度の視野の広さや問題意識の共有がないと,日常的な議論もかみ合わないので,手応えはありました。ある程度のボリュームの本を読むことを習慣づける上でも有意義だったと思います。『松岡正剛の千夜千冊』ほどではなくても,読書量が増えた分,知的水準が高りつつありますね。
ところで,一昨日からの大雨の影響で,本日開催予定の感覚・知覚心理シンポジウム(大阪市立大学)は中止となりました。