本を読むこと

松原です。
 昨日,3回生のゼミをしました。終了後に,「いろいろな本や論文を読んで下さい,本もどんどん貸し出しますよ」,と言って,僕の教員室の書棚を見てもらいました。そういえば,この間,なかなかまとまって本を読むことが出来ていません。これまでの人生で,もっとも勉強することが出来たのは,大学院生の時です。僕も書棚に目をやるとR.デュボス「人間と適応」,I.イリッチ「脱病院化社会」(その後,イリイチと表記されるようになりますが),C.マーサ-「環境心理学序説」,メーラビアン「ヒューマンスペース」(後に改題しています),E.ホール「隠れた次元」,「生気象学の事典」等々懐かしい本もあります。
 そう言えば,院生・学生にも,「こんな面白い本があるので読んだら?」と勧めることが,少し減ってきたように感じています。この間の大学改革の中で,ただただあわただしくなってきたこともあります。なので,そういうおせっかいをする元気を取り戻したいなあ,と感じた日です。学生は,無限大の可能性を持っていて,それを引き出してあげるのが,教員の仕事なのだと思います。「こんな面白い本があるので読んだら?」と語りかけたら,「では1週間貸して下さい」という笑顔が返ってくるといいな,と思います。


 しばらく,写真がなかったので,京都駅付近の地下道にあるスロープを紹介します。八条口からアヴァンティ方向に向かう途中にあるものですが,進行方向の90度方向にこれだけ遠回りするのは,少し苦しいバリアフリーですね。