スヌーズレンの見学

松原です。
 震災の犠牲者数,放射能汚染など,深刻な情報ばかりですね。関連すること,しないこと,いろいろな課題に取り組んでいます。以前は,何日後にはこういうことがある予定,とか,何年後にはこんな状況だろう,と考えることがありましたが,今回の震災以後は,「明日が来ないかも知れない」という気になることがあります。常に事故や災害はあり得ることなのですが,現実味を帯びてきたような印象です。
 昨日の研究ゼミでは,西尾先生(徳山高専)にスヌーズレンの研究報告をしてもらいました。スヌーズレンとは,重度の障がいを持つ人でも,くつろげるようなさまざまな感覚刺激が得られるように工夫された空間です(日本スヌーズレン協会のHP参照)。本では知識を持っていましたが,現物を見たことがなかったので,本日,「洛西愛育園」に見学に行きました。あとからリフォームをした空間なのですが,実際にその空間を体験することによって,学んだことはいろいろとありました。ボールプールは,スーパーマーケットの遊び場などでよく見るのですが,照明やBGMなどが異なると,これまで感じたことのないような体験でした。宮川さんの勧めで,大きなぬいぐるみと一緒にボールプールに入ってみたのですが,建築空間としてどういう意味合いがあるのか,を考えるヒントになったような気がします。
 「洛西愛育園」のみなさま,お忙しいところ,ありがとうございました。

日本スヌーズレン協会HP
http://snoezelen.jp/snoezelen.html

さすがにストロボをたかないと露出アンダーでしたが,どうにか見られると思います。院生・学生のみなさんが,先生があまり映っていないので,と気を使ってくれるようになりました。