京町家体験塾(第1回)

松原です。
 建築学会大会の環境工学部門の研究懇談会の原稿をどうにか終えました。しかし,時間を十分にかけられず,3つの小委員会の主査の先生方の原稿をとりまとめたものに,若干の加筆をしたにとどまりました。当日までには,かなりバージョンアップが必要だと感じています。
 さて,昨日7月3日は表記の催しがありました。京都市景観・まちづくりセンター(略称まちセン)の主催で,今回は「京町家の夏を科学する 〜夏を乗り切る智恵と工夫〜」というタイトルでした。コーディネータの朝倉さんの進行で,進みました。まちセンの担当は大屋さんです。この種の催しではいつものように,寒暑の感覚の源である人間の体温調節の話から入って,行動性体温調節の中で,エネルギー浪費的な方法よりも,あまりエネルギーを消費しない方法を選ぼうというような流れです。もちろん,視覚要因,聴覚要因の効果のお話はします。実際に,絶妙のタイミングで風鈴の音が鳴るので,僕も楽しんでいました。町家と町家での暮らしには,いろいろと教えられることも多いのです。こういう機会に,町家居住者のみなさんの生の声をお聞きすると,こちらも勉強になります。
 ところで,本日,TOKYO FMのCooool Musicのスタートだったそうです。担当の宮野さんから報告をいただきました。パーソナリティのやまだひさしさんとの電話インタビューも紹介されたとのことです。

会場の井上邸の庭です。写真家の水野克比古さんも撮影に来られるそうなので,僕もこのチャンスをのがしては,と思いました。

個人のお宅に訪問するので,せいぜい20名程度の参加者です。この日は,放射温度計を使って,各部分の表面温度を測定してもらいました。