学び方

松原です。
 6日の土曜日は,梅徑地区での打ち水の効果測定でした。非常に暑い日だったので,打ち水日和ではありました。ただ南北の通りなので,16時になると日が陰るので,効果が見えにくいかも知れません。
 さて,先日の続きですが,勉強のしかたについてのコメントです。この間,電子的に,デジタル的に学ぶことにやや否定的な論調を出していますが,じっくりとものを考えるためには,紙の本や論文に書き込みをしながら読むという方法は,かなり重要です。手を動かす,口を動かすことと,脳活動に関連があることは言うまでもありません。最近は,紙の書籍を持ち歩くのが大変なので,辞書も電子辞書が一般的ですし,学会の予稿もCDやDVDになり,発表を聞くときにはPCの画面を見ていると言う場合が増えています。僕は辞書や予稿に書き込みができないのが,非常に残念な気持ちがします。もちろん,道具が発展して,勉強の仕方が変化していくことは時代の発展と考えるべきなのかも知れませんが,記憶が薄れやすいとかいうことはないのだろうか,と思います。以前紹介した豆単なども,赤や青や黄色の線を引いて勉強していた人間からすると電子辞書時代には脳活動の状態が変化しているのかなあ,と思います。
 もう一つは,ゼミ形式の勉強の意味です。自分が学生の頃,こんなゆっくりとしたペースで勉強になるのか,と疑問をもったことがあります。一人で本を読めばどんどん進めるからです。しかしその後,いろいろな人がいろいろな見方や考え方を述べ合って学ぶことで,脳の活動が活発になって学べるわけだと,学習をしました。そのためには,参加者がそういう前向きの姿勢で参加し,積極的に発言をする癖をつけることが,まず第一だと思います。発言すれば,自分に対して意見や質問が出されますから,緊張しますし,勉強になります。しかし,じっとだまっていれば,特に緊張することもなく終了時間を迎えます。僕のゼミのみなさんには,前者を期待していますし,そうなっていると思います。


 6日の猪熊通りでの,京炎そでふれパレードの一幕です。打ち水のあとの行事です。