梅徑地区打ち水

松原です。
 建築学会の2日目,3日目の書き込みを怠り,一昨日帰ってきました。
 2日目の午前は,環境心理生理のセッション,午後は環境工学部門研究協議会「これからの大都市の安全・安心と環境工学の役割」に参加しました。初日の睡眠不足がたたって「眠気」を感じてしまいました。この日の夜は,須永先生(首都大学)と久しぶりに食事をしました。1978年の熱シンポジウム(建築学環境工学委員会の行事)が熱海温泉で開催されたのですが,夕方の温泉の湯船の中で,その日の発表について会話を交わしたのが,須永先生との最初の出会いです。ともにM1でした。30年以上前の会話の内容は,「床暖房では足といういわば熱のセンサーを暖めるので,(暑さに対する反応である)発汗と(寒さに対する反応である)震えが同時に起こることがある」,という内容について,「本当ですかね?」ということだったと思います。床暖房にそのような否定的なことがあるとは思っていませんでしたので,かなり驚いた記憶があります(僕は,M1の夏休みに,当時,温冷感の研究を活発に行っておられた東京工業大学小林陽太郎研究室(当時は磯田先生が助手,堀越先生がDC院生でした),建築研究所第5研究部(江口先生,坊垣先生がおられた頃で,都内にありました),東京都立大学伊藤直明研究室(須永先生の当時の所属研究室)などを数日かけて訪問して,実験室を見学してお話しを聴いていました。院生である自分にとって勉強になると思って,自分で決断して,自費で行き,友人宅に泊めてもらっていました)。

 建築学会の3日目も,環境心理生理のセッションに参加しました。戸田さんの発表も無事に終了しました。タイトルは,「都市山麓への来訪者の森林保全等の意識に関する研究 ‐「木製ベンチ」が登山者等に及ぼす影響‐」です。
 さて,本日は,京都学生祭典実行委員会の主催する打ち水イベントでした。ただ,あいにく,天候がすぐれず,1時間ほど前に雨が降りました。物理的な効果測定はあまり期待できないので,温熱環境測定は,前回よりも簡便な内容にとどめました。地域住民のみなさんへの,前回の結果の報告も行いました。前回と同様に藏澄先生(椙山女学園大学)にも来ていただいて,いろいろと協力していただきました。研究室からは,白澤さん,山崎さんが参加してくれました。みなさん,お疲れ様でした。


 学生祭典実行委員会のメンバーと地域住民のみなさんが打ち水を行っているところです。左端で撮影をしているのは新聞記者の方です。