生気象学会最終日

松原です。
 本日,生気象学会の最終日で,最初の発表から最後のセッションまで皆勤でした。午前のセッションが2つ,本日のランチョンセミナーはテレビでもおなじみの村山貢司氏「気象予報と健康(花粉症,紫外線,熱中症など)」でした。2日続けてランチョンセミナーに出席したということは初めてですが,息抜きできない,という反面,勤勉に勉強するのには都合のよいものだと思いました。その後は若手3名の講演を集めたシンポジウム,ポスター発表,一般講演のセッション2つでした。眠気にはおそわれましたが,3日間すべてのプログラムにそれなりに集中できたことで,まだまだこれから,という気持ちになれました。
 本日の発表で興味をもったもの以下に示します。ほとんどの発表が,なにがしか勉強にはなったのですが。建築学会では決しておめにかからないのが,文章のようなタイトルです。疑問文の形式もありますが,自然系の英文論文には,結論に相当する文章あるいは興味をひく疑問文をタイトルにしたものは少なくないです。
 「室内の湿度変化に対する皮膚含水率の応答」「流通企業の商品需要をより精緻に予測する生気象学的指標構築への取り組み」「民生委員の活動は単身高齢者の熱中症未然防止に役立つか?」「島根県玉造温泉における露天足浴時温熱環境評価」「緑の香りはラットのうつ病様状態を緩和する」
 宮川さんはポスター発表でした。MERAのときよりもいろいろとバージョンアップできたと思います。地元という条件を最大限に生かして,今回は,ほぼ全員が参加して,貴重な経験をすることができたように思います。来週の学習ゼミで,各自の担当の内容報告をしてもらうのですが,ポスター発表者に熱心に質問をしたりして,なかなか頼もしいです。
 来年の生気象学会は,能勢先生(信州大学)が大会長で,開催地は松本です。
 

 ポスター会場の様子です。欲をいえば,ポスター会場がもっとゆったりしているとよかったのですが,熱気あふれる会場という印象です。「昨年の予告で『京都での50周年記念大会なので着物できて下さい』と言われたので着物できました」と言っておられた方もあります(慶応大の舟久保先生)。