研究者のエフォート

松原です。
 今週の月曜から,大学院のリレー講義「環境実験法特論」担当が3週間回ってきます。心理測定に関する内容です。火曜日のリレー講義「人間生活と環境」は先週で終わりました。
 さて,数年前?から,大学教員の間では,「エフォート」なる言葉がよく使われるようになりました。英語のeffortのことでしょうね。全仕事時間を100%としたときに,ある研究テーマにさく%の数字を研究費の申請書類などに記入しなければならないのですが,この数字を「エフォート」と呼んでいます。授業時間,その準備の時間,会議の時間とその準備の時間,そしていくつかの研究テーマがあり,それに関連する勉強や調査・実験等等の総合計が100%だと言うわけです。僕自身は,自分のエフォートの配分が今のままでよいのか,ということを考えるようになりました。主に,教育・研究指導の部分についてです。この1年ほど,世代間のこと,モーティべーションのこと等を書き連ねてきましたが,教員と院生・学生の「打てば響く」という関係のあり方について,少し軌道修正が必要かも知れない,と感じています。研究室活動において,ゼミの準備に段階で学ぶことやディスカッションを通じて院生・学生が成長していくこととには,揺らぐことはないのですが。研究成果をどのような形にするべきか,あるいはどんな目標があるのか,という点での選択肢は,いくつかあるということです。


 先日の,京都府立植物園の駐車場にならんだ車列です。観光シーズンになってきました。