源光庵・大仙院見学

松原です。
 本日の学習ゼミは,表記の見学会でした。下村先生・福井先生が担当されているランドスケープ分野に関わることですが,注意回復理論では,自然的要因の豊富な環境の回復効果が注目されています。今年度の建築学会・MERAでも研究発表をしたように,建築環境の分野からも,庭園に関してもっと勉強することがあると思っています。
 1315北大路バスターミナル発のバスに乗り,約20分ほどで源光庵に到着しました。パンフレットによると貞和2年(1346年)に臨済宗のお寺として開設されたのですが,元禄7年(1694年)に曹洞宗に改まったそうです。平日なので人が少ないだろうと思っていたのですが,バスやタクシーで来ている団体客を中心にかなりの人出でした。紅葉のシーズンなので,もっとも京都の観光客の多い時期だろうと思います。庭園の前に座って,じっとすることを味わってきました。
 1415頃に源光庵を出発して,同じバスで堀川北大路まで行き,そこから徒歩で,大徳寺に向かいました。大徳寺の中では特別拝観を行っているお寺が多く,大仙院の周辺はややひっそりしているように感じましたが,中には結構な数の団体客がおられました。こちらは,枯山水の庭園です。大仙院のパンフレットのよると,枯山水の成立には「禅宗」「水墨山水画」「政治的経済的」の3つの影響があったそうです。そういわれてみれば,なるほど,と感じました。
 その後,今宮神社の中にあるお店で「炙り餅」をいただきました。
 多くの大学では造園は農学系の学部,建築は工学系の学部というところが多いのですが,環境デザイン学科ではランドスケープの研究室も環境心理行動学の研究室も同じ学科にありますので,その特徴を活かせるとよいと感じました。勉強すべきことはたくさんありますね。
 


 上:源光庵庭園
 下:源光庵にある悟りの窓(左)と迷いの窓(右)