若者の希望

松原です。
 仕事もあるのですが,先週末は,少し気分転換をはかってみました。涼しい音楽の関連で,夏にMonkeysを聞いていましたが,60年代〜70年代の音楽を聴いたり動画をみたりしていました。Bee Gees, Simon & Garfunkel, PPM, Cream, Beatles, Sylvie Vartan, Shocking Blue, 五つの赤い風船,赤い鳥,吉田拓郎.....。「回想療法」という言葉を関連づけていたのですが,そんなアーティストの音楽を聞きながら,自分の若い頃(小学校,中学校〜大学)を思い出して感じたのは,当時の若者は,当然のように未来に希望を持っていたと言うことです。「力をあわせて,生きることさえ,今ではみんな忘れてしまった。だけど,僕たち若者がいる ♪」(西岡たかし 「遠い世界に」)という歌詞を聴いて,そういえば「あのときは,心からそう思って,歌っていたなあ。今の学生は,そんな気持ちをどう思うのだろう?」と感じたのです。これから,勉学にスポーツに趣味にがんばったら,明るい未来があると考えていました。ひとつ踏み外したら,仕事につけず住む家もない,というような状況はほとんど想像していませんでした。若者が希望の持てる社会,ということは非常に重要なキーワードだと思うのです。これは政治家や官僚のみなさんの仕事なのだと思いますが,若者が希望をもってがんばる気持ちになれる社会であってほしいものだとつくづく思います。
 僕自身が教員として,学生時代はこうやって頑張って勉強したんだ,と伝えたいと思っていますが,当時の希望が「頑張ろう」と思わせたのであって,現代の学生が多少なりともしらけた気持ちを持っているのは,時代背景があってのことではないか,と当然のことに気づいた次第です。これからの学生指導に急な変化があるわけではありませんが,物事を多面的に見よう,という研究室の教員としては,一つ思考すべきことが増えたというわけです。


 大仙院に向かう途中の研究室の若者たちの後ろ姿です。明るい希望は感じていますが....。