2012謹賀新年

松原です。
 あれこれとしている内に,年が変わってしまいました。せっかくの休暇なので,もっとON,OFFのメリハリをつけねばと思うのですが。
 さて,元旦の新聞には大量の情報があふれています。最近は紙の新聞を購読していない人もいるので,実感がないかも知れませんが,今年の京都新聞は広告を含めて合計で100面まであります。なかなか多くを読んではいられないのですが,その中で31面の「日本語よさげ?に拡大中 新語略語が映す現代」という記事が目を引きました。見慣れない新語・略語が多用されるのはなぜか,と言う記事です。仕事柄,学生たちの言葉の使い方と気質には注意が向いてしまうので,この記事にも反応したと言うわけです。若者の言葉について西井美保子氏(電通総研)は,若者の特徴は曖昧さ,「和を乱さない」がキーワードと述べています。学生のみなさんが「和を乱さない」ことを重視していることは,僕の日常の観察からも同感できます。教員が何か発言を求めても,周囲の院生・学生がどのように受けとめるか,に神経を使いながら発言する傾向が年々増していることはよくわかります。
 教員目線の感想としては,聞き飽きている人もいると思いますが,少人数のクラスで「和を乱さない」ことを重視していることが,時として「みなで頑張らない」方向に向いてしまうことがあります。もちろん,クラスやゼミ単位で,集団として頑張る雰囲気が盛り上がればたいへんによい成果を生む傾向もあります。みなで頑張ること,和を乱さないこと,がうまくいくとよいです(「アゲ」「盛る」です)。残念なことに,僕自身は体育会系?のノリがわるいので,残念ながら「サゲ」につながってしまう言動がちょくちょくあります。ただ,言いたいことは,もっと上位の目標・理念こそが重要であって,(盛り)上がるか,下がるか,の主体は,(教員だけではなく)院生・学生自身でもあるということです。


写真の解説
若者言葉と関係づけて必ず登場する携帯電話ですが,地下鉄のホームでは駆け込み乗車と同格で携帯電話の操作に注意を促す案内が登場しました。