2011年度修士研究提出日

松原です。
 文字通り,その日(1/31)がやってきました。当事者である吉岡さん,叢さんと教員にとっては,非常に大きな日です。院生にとっては,2年間の集大成(実際には,4回生や研究生の時からの積み重ねなので3年であり4年間の集大成)である修士論文を完成させて提出する日です。教員にとっては,的確な指導・助言ができていたか,を問われる区切りでもあります。発表会(2/7)には学科・専攻の構成メンバーの質疑に曝されることになります。昨日も梗概4ページと修士論文本体について,手書きの赤ペン,あるいはメールでのチェックを繰り返しています。もう20年ほど前に「打てば響くかな?」と実感した記憶がよみがえってきましたが,この数日の最後の追い込みの中で,あらためて感じました。すでに集計結果も出ているのですが,その結果の図表や自由記述のデータを読み取る過程で,「要するにこういう研究なんだよね」,という「成果」をどんな言葉,文章で表現するか,のプロセスは,非常に高度な知的作業です。本日は,大きな手応えを感じています。MC院生は「筆頭著者として原著論文を投稿する」という目標に近づきつつあると思います。
 研究指導のスタイルには,かなりのバリエーションがあります。会社組織のようなプロジェクト研究では,大きな計画が決まっていて,4回生,MC院生は,その中の役割を与えられるという場合が多いのですが,僕の研究室では,院生・学生が判断する自由度が大きいのです。メンタルには負担が大きいかも知れませんが,そのことを前向きに受けとめられる人は大きく成長すると思っています。教員の世代論としては,「学ぶ側が考えて答えるまで,教える側が解答を口にしてはいけない」と信じてやってきましたが,それが通用しない時代になってきたのかも知れない,と感じ始めています。モデルチェンジと書いたことがあるのは,そのことです。
 というような議論はあと15時間後に迫った締め切りを過ぎてからにしましょう!引き続き,プレゼン資料の作成,発表練習が始まりますし,6日後の卒論締め切りに向けた4回生の卒論・梗概チェックも頻度が増していきます。

 P.S.
 久しぶりに,いきいき研究室増産プロジェクトのページを訪問しました。

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