町家のお話

松原です。
 本日,町家に関する講義を龍谷大学紫光館にて行ってきました。火曜日は修士研究発表会,月曜日が卒論提出日という中でのスケジュールですが,以前から決まっていたことなので,学生諸君には申し訳ないのです。最近は,研究テーマとしては,あまり「町家」というキーワードを強調してはいないのですが,下記のように,研究対象として意識し始めたのは,かなり前からです。当時は,研究者としては,それなりの評価をしていたのですが,次第に減っていくストックだというやや懐古的な見方でした。しかし,90年代になって,本学の宗田先生などが,町家に注目を集めることに成功され,町家を建物として活用したレストラン,ショップもたくさん出現するようになりました。課題は,環境だけではなく,防火,耐震などいろいろありますが,物事を多面的,総合的に考えていくことが重要だと思います。
 今日では,京都市は重要な住まいのストックとして位置づけており,「平成の京町家」という提案も出されています。

平成の京町家コンソーシアム
http://www.h-kyomachiya.jp/

松原・松田:京都市の通り庭型町家における温熱環境実測例について--夏期--,第5回人間-熱環境シンポジウム報告集,1981


「写真の解説」
龍谷大学深草キャンパスにある紫光館です。