「建築学の懐は深かった」

松原です。
 GW中ですが,本日は出勤しました。出勤せずとも,完全な充電期間にできるわけではないのですが,。
 さて,建築雑誌(日本建築学会の会員向け月刊誌)5月号に,表記の記事を書きました。「なぜ私は建築を選んだか」という連載記事の2回目です。依頼された時点では「枯れ木も山の賑わいでいいか」と軽く考えたのは大間違いで,第2回目なのを後で知って,責任の重さを痛感しました。よくよく考えると『卒業後の進路なども十分に調べず勝手なイメージを描いて(建築学科に)入学した』のが真実だったのです。しかし,依頼状には『建築に進んだ後の困難や克服,現在の自身への影響』『読者である若年層会員が自分の建築人生の今後のいかにシンクロしていくか』と書かれていたので,恥を忍んで「どうやって自分のレゾンデートルを見いだしていったか,について記すことには,なにがしかの価値があるだろう」と思ったわけです。『学生の志望理由の希薄化』を意識している教員ならでは,の視点があれば,若年年層会員のお役にもたてるかも知れないと。僕も編集委員を務めていた時期があるので,毎号の特集や企画の苦労はわかるつもりです。せっかくお願いしても,辞退されてモーティべーションが下がることが何度もありましたので,今回は編集委員OBとしてお引き受けする方がよいだろう,と考えました。結論は「建築学の懐は深かった」おかげで,僕が役割を見いだすことができたのではないか,とまとめました。4/15,4/21の記事は,自分のレゾンデートルを見いだす過程のもがきの一部です。
日本生気象学会は50周年記念誌を発刊しましたが,その中では「私にとっての生気象学」という記事を書きました。他愛ない記憶もそれなりの価値をもつ時期になってきたと感じています。
 

「写真の解説」
本日の鴨川左岸です。4/12は花見客で賑わっていたのが,新緑がまぶしい景観に変化しています。今後は,アングルなどをそろえる撮影の工夫が必要ですね。