高原正興先生退職記念祝賀会

松原です。
 本日,表記の祝賀会が開催され,出席しました。以前は,教養教育科目の「社会学」を担当しておられたので,研究室OBのみなさんの中にも受講した人がいると思いますが,最近はうちの学科の学生にはなじみがなさそうです。専門は社会病理学で,少年非行,自殺,地域福祉などがご専門です。あとで説明する理由で名物教授でした。公共政策学部のみなさんは,退職記念祝賀会を学部をあげて準備をされており,8回も実行委員会(実行委員長は上掛先生)を開催したとのことです。プログラムは吉岡学部長の挨拶,鏡割り,3名の来賓スピーチ,スライドショー&クイズ,高原先生の熱唱(小樽の人よ,ギザギザハートの子守歌),記念品・花束贈呈,高原先生の挨拶,という流れでしたが,参加者が心から楽しめた会でした。吉永小百合さんのメッセージも紹介されました。なぜかというと,西武ライオンズのファンクラブでのつながりがあり,年賀状のやりとりもされている間柄だからです。「ギザギザハートの子守歌」(チェッカーズ)は2月の最終講義でも紹介されましたが,少年非行の研究者としてその歌詞に注目をされていたとのことです。高原先生というと西武ライオンズ西鉄時代からのファン),お酒,バレーボール,カラオケとかなりやわらかいイメージを持っていましたが,スピーチの中では,研究指導者・教育者としても卓越した成果をあげられてきたことがわかりました。自らの学説の誤りを著書内で訂正された誠実さに感動して他大学から大学院博士後期課程に入学してきた院生OB(すでに研究職に就職されています)と法務省保護観察官として活躍しているOBのお話は感動的でした。学部長の挨拶では国家公務員である法務教官・刑務官・保護観察官を志望する学生を輩出する道をつけた先生としても紹介されていました。「師と仰ぐ」と言われる言葉の重みを感じ,先輩教員として,学ぶべきことが多い先生だな,とあらためて感じました。そういう職をめざして努力をする動機付けについてです。まったく分野が違うのですが,学ぶべきことは多かったと思います。僕自身が世代変化に惑わされて教育者としての誇りがゆらいでいたのかも知れませんね。府大の学生・院生を動機づけるエネルギーをもらった気がします。

「写真の解説」
 会の終了後に3グループに分かれて記念写真を撮影しました。僕は2番目のグループだったので,最初のグループの写真を撮ることができました。こういう会は,なつかしい方にお目にかかれるという楽しみもあります。