壮年こそ勘違い?

松原です。
 昨日の論点と関連する新聞記事が12/16の朝日新聞にありました。西水美恵子氏の「若い世代は冷めていない」という「朝日求人」(広告)の記事です。「今の若い世代は覇気がない」とこぼす壮年は,異常なバブル時代にその波に乗って駆け抜けただけであって,自分の元気と勘違いしている。全国の若者と接していると,鋭い質問もされるし,地方の若者は危機を肌で感じて何かを担おうとしている。大人は,グループではなくチームとしての働き方を通じてリーダーシップを発揮するべきだ,というような主旨です。強いリーダーが下の人と引っ張るのがグループで,チームは,目的を共有して,『一人一人がチームの価値観と自分の役割を認め合い,状況毎にリーダーを替えてい』くのだそうです。そのまま大学の研究室に当てはめることは適切ではないかと思いますが,参考になります。大学教員としてはバブル経済での説明には少し距離を置きたいですが,社会に余裕がある時期だったことは否めません。結論として,ゼミでの学びと研究が「チーム」に近づくことは有意義だと思います。そのためにも,価値観のマッチングを重視しており,ゼミ説明ではプリントを配布していますが,常に徹底するとは限りません。若者の価値観を知って,こちらの価値観を丁寧に伝えることがまずはポイントだろうと思う次第です。

チーム(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%BC%E3%83%A0


「写真の解説」
 京都駅西側の新幹線と近鉄京都線の交差部分です。あまりきれいな景観ではありませんが。