前期入試

松原です。
 先週の発表会が終わって,少し落ち着いたと言いましたが,後始末がいろいろとあります。修士学位・博士学位については,主査・副査で審査委員会を構成して審査報告書を作成しなければなりません。論文の執筆,発表会は非常に大きなプレッシャーなので,本人も指導教員も緊張して迎えますが,終わるとホッとするところがありますが,審査をする教員にとっては,まだまだ道半ばだということです。博士の場合は,会議で報告をして投票で可否が決まりますので。それ以外にも,いろいろな原稿などの期限があり,こつこつとやらないととなかなか進みません。
 2月25日は前期の入試がありました。今年の環境デザイン学科は,少し倍率が上昇したので,教員としては明るく受けとめていますが,受験生のみなさんにとっては,難関になっただろうと思います。入学したい人には全員来て欲しいのですが,定員がありますので,希望に添えない人には,申し訳ない気持ちです。かなり前に学科主任として入学生に挨拶をしたときにこんな話をしました。「入学おめでとう。学科を代表して,みなさんを心から歓迎します。一つ忘れて欲しくないことがあります。みなさんは府大の環境デザイン学科に入学したのですが,同時に残念ながら合格できなかった人達,わずか1点あるいは2点の差で不合格になった人達がいるのです。みなさんには,不合格になった人達の気持ちを忘れないで,4年間頑張って勉強して欲しいと思います。」と。こんな重苦しい挨拶いやだなあ,と思う人もいるかも知れませんが,僕は,毎年伝えたいと思っています。少なくとも,そういう感覚で,受験生の合否をみつめている教員がいるわけですし,また不合格になった人の心情を理解しようとすることは,学生にとっても有意義なことだと思います。異なる世代や立場の感性を理解するという意味で。同時に,不合格になった人も,別の道で頑張って欲しいと思います。このタイミングで伝えたいことです。
 

「写真の解説」
 先週末に大学の近くにあるカフェ(さろん淳平)の2階で,陶雛250点の展示を見ました。三重県桑名のお寺の奥様が収集されたものだそうですが,その数には男性の僕も感動しました。一見の価値有りです。

さろん淳平 喫茶ギャラリー
http://kiyo-j.xii.jp/