2012年度研究室反省会・追いコン

松原です。
 卒論発表会からは時間が経過しましたが,メンバーの予定を合わせる関係で,本日,修了・卒業生を中心とした反省会と追いコンを開催しました。「修論・卒論・発表会の振り返り」「ゼミの3年半(1年半)でどんなことを学んだか? どんな問題意識・感想を持ったか? 反省点は?」「後輩への助言」「ゼミの目標がどの程度達成されたか?」等について,レジュメを用意して発表してもらいました。もっと早くから取り組むべきだった,もっと計画的にやるべきだった,指示待ちになってしまった,等々の声が聞かれたのは,残念でありますが,反省点を自覚したという意味で,教育機関としては効果があったと考えています。言語力・コミュニケーション力を高めるという目標については,もっと積極的に発言すべきだったという声も聞かれました。今年は,最終盤に教員がインフルエンザで休むという失態を演じたので,あまり偉そうなことは言わずに終えたいと思います。振り返る機会と言語化する課題を与えれば,かなりの思考をしてくれることを感じました。そういう機会が少なかったことに気づくきっかけになりました。次年度は「指示待ち・受け身にならない」積極性をメンバーに期待します。
 ところで,2年前に環境デザイン学科を卒業して,首都圏の大学院に進学した意匠系のM君とたまたま5号館の玄関で会いました(本人が,コメントをしてくれるかも知れません)。「ブログ面白いです」と言ってくれたので,想定外の読者がいたことがわかりました。「自分の修士研究で文献を探していたら,先生のパッシブに関する文献が見つかったので,そんな前から先生は研究をしておられたのですね」などと言われました。下記のような文献も含めて,きちんと読んでくれたら,この間の歴史的経緯もわかるだろうと思います。レイナー・バンハム「環境としての建築」もお勧めですが。HPの「論文等」を見てくれればわかるのですけどね。

大野秀夫,堀越哲美,久野覚,土川忠浩,松原斎樹,伊藤尚覚:快適環境の科学,朝倉書店,1993. (分担執筆2.3 暑くてうるさい空間 56-68, 4.2 地球環境時代の建築のあり方 149-160, 4.3 人の心と身体に優しい快適デザイン160-174)
松原斎樹:地球環境時代の快適性と建築,日本建築学会東海支部シンポジウム資料集,2-5,1993.


「写真の解説」
 今年の追いコンは,丸太町の「つじや」で開催しました。幹事は北村さんです。焼き鳥,というので,おじさん的なお店をイメージしたのですが,なかなかおしゃれなお店です。