環境と意匠

松原です。
 先週9日にゼミ説明会があり,3回生もゼミ配属が気になり出しました。後期試験は7月31日から始まりますので,2回生は試験が心配という声も聞こえてきます。僕は「精神論」から抜けきれなくて,試験の時にはある程度の緊張感を持つように,というポリシーで取り組んでいます。
 2回生の必修授業は,建築環境工学I で,主に熱・空気の内容ですが,「建築計画原論派」を自認しているので,学生の感想にも,バックミンスターフラー安藤忠雄高松伸,三分一博志,などという建築家の名前が出てくる人もいます。ゼミ配属の時点では,意匠設計系のゼミをめざすであろう彼らが,「環境工学には造形のヒントが多い」と気がついてくれることは,教員としては,うれしいことです。ある学生は,環境と意匠を"and”で表現できている建築家の名前を挙げてくれることもうれしいです(環境or意匠ではないよね,というこちらの働きかけへのレスポンスなのですが)。学科必修科目であることの意義は理解してもらえたかな,と思います。残念なことに,僕自身には,建築作品を追いかけて論評する時間的な余裕はありませんが。
 

「写真の解説」
 JR列車内の非常ボタンの表示ですが,素人の僕がみても,あまり感心しないデザインだと思います。何故なら,押すべきボタンの位置を,一瞬勘違いしそうだからです。目立たせるべき部分とそうでない部分の区別をもっと明確にする方がよいと思います。