新国立競技場をめぐって(再)

松原です。
 11日に,学術振興会の科学研究費の年間総額を上回る2520億円をいとも簡単に支出するのが納得しがたい,と書いたのですが,17日には首相が「現在の計画を白紙に戻し、ゼロベースで見直すと決断した」との報道がなされました。政府が「民意を尊重した」のだとすれば,たいへんに結構なことだと思います。環境デザイン学科で,建築環境工学・環境心理学の教育・研究を担当している身としては,関心の高いニュースです。学校建築の耐震化,仮設住宅・避難所の環境向上,環境性能向上の改修等々,予算があるのであれば,もっと有効な使い道がたくさんありますから。

新国立競技場「白紙に」、首相表明 今秋に新整備計画
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDE17H0H_X10C15A7MM8000/
新国立 計画白紙 国動かした建築家の一念
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015071802000127.html

 前期の授業も大詰めになってきて,夏休みの研究計画を確定しないといけない時期が来ました。今年は例年よりも遅れ気味ですが,その最大の理由は「就活スケジュール」です。3回生後期の授業が成立しない設定も問題ですが,4回生前期に卒業研究が進められない時期設定も,困ったものです。しかし,これからがピッチを上げていけば,十分なレベルの卒論が完成すると確信しています。

 

「写真の解説」
 宵宵山四条通です。先日,購入したカメラはF1.8というレンズのおかげもあり,暗い場所でもこの程度に撮影できます。確かに,この程度のカメラになると写真をとるのが楽しみです。次年度の環境心理行動学は,写真をみせることに力をいれようか,などと思っています。