感覚・知覚と環境デザイン

松原です。
 本日,建築会館(東京)にで,建築学会感覚知覚心理小委員会主催のシンポジウムが開催されました。先週の大阪に続いての催しです。この小委員会が中心となって発刊された建築学会編「心理と環境デザイン ー感覚・知覚の実践ー」(技法堂)の出版記念の意味のシンポジウムです。講演者を含めて60名以上の参加があり,なかなかの盛会でした。シンポジウムの内容は,この書籍の基礎編の内容を,梅宮先生(大阪市立大学)と山中先生(大阪大学)が報告され,西名先生(広島大学)と僕は,応用編の中から,自分の執筆した内容を報告するというものでした。「感覚・知覚研究の展開 ー複合環境評価を活かした省エネルギー」が僕のタイトルで,この書籍の4章4節の内容に沿った報告です。多くの共同研究者,院生,学生の協力があっての内容でしたが,自分達がやってきたことをこのような機会に振り返り,これから先を展望すること自体は,非常に有意義だと感じました。質疑で,大井先生(九州大学)からいただいた質問は,自分の研究課題が意味していることを再認識する上で,たいへんにありがたいものでした。質疑応答のメモに沿って,もっと積極的にアウトプットすべきだと思いました。
 昨日は,18時から「社会と環境心理小委員会」があり,辻村先生の「駅の音環境に関する研究−高齢社会に対応した駅の案内放送の制御手法−」の報告と質疑でした。通常は,報告をありがたくお聞きして質疑をするのですが,報告中にたくさんの質問がでて,非常に活発な議論がなされました,というよりも,ラグビーの試合でトライを目指している FWが執拗にタックルされるようなイメージでもありました(単に前に進めないと言うだけの身です)。しかし,ご本人は,突っ込み的な議論がたのしくてしょうがない,とのことでしたので,よかったと思います。
 


「写真の解説」
 本日のシンポジウムで報告している西名先生です。







 昨日の「社会と環境心理小委員」の一コマ。16時開始の環境心理小委員会の小島先生の報告から,合同での開催のようになっています。