古い文献

松原です。
 やっと完成してから,さらに古い文献を引っ張り出しました。6/2のシンポジウムは,こういうテーマ設定をするのであれば,それなりに過去の文献を読んでおきましょう,ということを指摘する立場でしたので,その責任を果たそうとしているわけです。Lee(1966), Wyon(1973), McIntyre(1980)などという年代物の文献を読み返しています。使われている温熱指標などは,確かに過去の遺物ですが,それをもとにどのように思考をめぐらせたか,は今日でも有益だと考えるわけです。赤や青のペンで書き込みをした古い文献を読み返してわくわくするのは,小学校時代の月刊「少年」を見つけて「鉄人28号」「鉄腕アトム」を読みふけるのと似ています(学生のみなさんだと「ガンダム」「セーラームーン」「忍たま乱太郎」とか,でしょうか?)。本人のオタク的な自己満足的面白さにとどまるのか,シンポジウムの報告に値する面白さなのか,は,参加者の皆さんの評価によります。本日は,6/2の予告編なのですが,実際に当日来場する方は「なんだこの程度か」と思われるかも知れませんね。ただ,僕自身は,予定していなかった仕事に前向きに取り組んでいますし,やや遅れている次の仕事の準備としては確実に意味のある数日を過ごしています。

Lee, D.H.K: Effects of physiological and clinical on response to heat, Annals of New York Academy of Siences, 134, 743-749, 1966
Wyon,D.P.: The role of the environment in buildings: Thermal aspects (Factors affecting the choice of a suitable room temperature), Build International, 6, 39-54, 1973.
Jay,P.: The interlor environment: Sense and Non-sense, Architectural Review, Feb.1968, 101-104


「写真の解説」
平安神宮の鳥居の近くの疎水です。近代美術館の南側です。朱色の橋の欄干と緑の対比が鮮やかです。