環境心理行動学発表会(後半)

松原です。
 本日は,表記発表会の第2回,授業の最終日でした。26名の受講者のうち,後半の13名の発表・質疑を行いました。各テーマの背景・目的・仮説等について,ある程度の説明がなされていて,データ数・サンプリング等には,改善の余地がありますが,それなりの結論をプレゼンする訓練としては,大きな効果があったと感じています。1週間後には,本レポートの提出です。先日書いたように,言語力,論理展開力が中心になり,調査項目の作成,集計,分析も必要です。科目としては,生活環境調査法,実験計画法I,IIなどで,分析手法を深く学びますので,この科目では,課題の設定能力,問題意識を深めることに重点を置いている,と言えます。研究者にもタイプの違いがあり,問題意識が固まらないとなかなか行動できないタイプと,手足がどんどん動いて技術を磨くことが先行するタイプがあります。僕自身は,明らかに前者ですが,どちらかがよいという訳ではなく,パーソナリティの違いだと言えます。
 さて,発表会の形式をとるようになって5年目になりますが,課題の性格・形式を次第に絞るようにしてきました。当初は,もっと自由度の大きいテーマだったのですが,学生によっては授業の主旨とはやや異なる内容になる場合もありましたので,次第にテーマを限定する方向にしてきました。僕自身のポリシーとしては,自由度の大きな中で,成長して欲しいのですが。先週は,受講生の中で,発表をしない人にタイムキーパーをしてもらったのですが,本日は,研究室の4回生に頼みました。また,前回,このブログに発表会のことを書いたのですが,それをみた卒業生の桑野さんが,貴重な休日を利用して参加してくれました。当初,現在と将来の研究室メンバーを対象にと考えていたブログですが,OBがみてやってきてくれるという効用もあるということです。いくつもの質問をしてくれました。卒業して働いている社会人がわざわざ3回生の授業の応援にきてくれたのは,研究室史上初です。


 8/6の梅けい地区の「えこサマーふぇすた」のポスターです。先日の打ち水の下見の時に撮影しました。