2011 年度修士研究発表会

松原です。
 1月31日の提出から約1週間後の2月6日(火)に,今年の修士研究発表会が開催されました。この間に,プレゼンテーションのスライドを作成して,十分な練習を積んで本番に臨みます。二人とも,それぞれの内容をうまく発表できたと思います。個人によって,また研究室によって,発表の力点の置き方には個性があります。僕の研究室の人は,研究の背景・目的,既往研究の紹介にある程度(かなり?)の力点を置きます。数年前に,「うちの発表は頭でっかちかな」と感じたことがありますが,問題意識->既往研究->目的の独自性,という説明の流れは,やはり重要です。研究の位置づけを明確にするために,なくてはならない部分なので,そこに力点を置くことは,今後も続けていくつもりです。修士研究というのは,卒業研究から継続している人あるいは研究生を経験している人には3年以上の期間の研究活動の集大成になるものです。発表者は各自,大きな課題を達成した満足感を味わったことと思います。
 本日は,論文講読法IIで3回生に卒論本体の例を見せました。1年後にはこのような論文ができあがっているはずだよ,ということです。これまでの授業のレポートと比較すると,かける時間はくらべものにならないほどの大きな違いがあります。そのイメージを持つ上では有意義でした(「これはたいへんだ」とつぶやいた人もいます)。高い目標をもって頑張ってもらえるとよいと思います。


「写真の解説」
今年の卒論の一例です。僕の研究室では生協のスライドバインダーに綴じることにしています。ボリュームを無理に増やすことは考えないように(コンパクトでも質の高いものなら十分),と言っていますが,図表が多い人はかなりのページ数になります。