社会とのコミュニケーション

松原です。
 大幅に遅れている原稿などがあり,本日少し挽回することができましたが,まだまだです。昨日は,京都府地球温暖化防止活動推進センターを運営する「NPO法人 京都地球温暖化防止府民会議」の総会がありました。総会終了後の鼎談「低炭素社会の未来..」は,郡嶌理事長,浅岡副理事長に宗田先生が問うという形式で行われ,非常に勉強になりました。アメリカのシュールガスの開発等により,新しい問題が起きてきている事,ドイツでは環境団体間での矛盾が出現しつつあること等,です。また,京都の街は,東京・大阪とは違うので,本当に何がよいのか,京都から発信すべきことを考えよう,ということには共感しました。
 ところで,少しふるいのですが,「科学者が信頼されない国」(朝日新聞2013. 01. 24)という記事を遅まきながら読んでいました(切り抜いたまま,放置していたのです)。震災,原発事故から2年を経過して,科学者・技術差への信頼回復のために何をすべきか,有本建男氏の見解が紹介されています。自然科学ではなくても,研究成果は論文・書籍にしてなんぼ,と考えるのは当然だと思っているのですが,この記事では,『社会や学問大系の中で自分たちの位置を明確に意識し,公共,公益についての深い思考が求められます。そうした研究者を育てるためには....研究プロジェクトや予算の一部は,社会とのコミュニケーションや社会への影響評価等に充てるよう義務つけることも必要...』と述べておられます。社会とのコミュニケーションに時間を費やすこと自体は少なくない方だと思うのですが,これまでは,そのことの価値を自覚していなかったと思います(もっと,成果のアウトプットに時間を費やすべきではないか,と)。エフォートの配分のあり方の議論なのですが,この記事を読んで,現状をポジティブに考えようという気になれたように思います。

「写真の解説」
 OSAKAステーションシティノースゲートビルの内部です。先日の梅田スカイビルは竣工後20年になりますし,場所的にも賑わいももう一つですが。