国立華僑大学での講演

松原です。
 4日から,中国華僑大学を訪問しています。府大DC修了の烏雲巴根先生のお誘いで,建築学院の学生を対象とした講演をしに来たのです。昨日,伊丹−>成田−>アモイと乗り継いで,めざす華僑大学建築学院に到着しました。本日,教員・院生のみなさんとの交流,および講演を終えたところです。と,偉そうに言っていますが,講演は日本語で,烏雲巴根先生の通訳があってのことです。日本では,ホーリスティックな建築教育と呼ぶ教育体系なのですが,中国は,いわゆるアーキテクト養成のカリキュラムなので,研究内容を丁寧にお話しするよりは,このカリキュラムを学ぶ人達への期待のメッセージの方がよいだろうと思い,建築計画原論−>環境工学への略史,医学・衛生学による都市・住居環境改善の動き,エジソンによる電力供給・ホリーによる地域暖房供給による建築デザインの自由度の増大等を強調して,学生諸君の今後に期待する旨を述べました。教員・院生の交流では,M1,M2の院生のみなさんが,とどまることなく質問をしてくれたことに正直驚きました。すべて烏雲巴根先生の通訳があって実現したことですが,質問をしてくれる院生の眼を真剣にみて質問をきくのですが,翻訳を聞くまでは,まったく理解できません。翻訳内容を聞いてから,また(通訳の烏雲巴根先生ではなく)質問者の眼をみて話をするのですが,先方もまったく理解できないだろうと思います。言葉がわからないとはこういうことか,と思い知った一日でしたが,それでも,交流できたことは意味があったと思います。

 
「写真の解説」交流の場に参加して下さった先生方と院生のみなさんです。
 
製図室の雰囲気は日本とあまり変わりません。