建築学会から帰りました。

松原です。
 本日,富山から京都に戻りました。
 昨日は,午前中,心理生理のセッションから,温熱感のセッションに移動して,昼休みに開催された温熱感小委員会に出席しました。学術基準(アカデミックスタンダード)を確定して出版する議論が進んでいます。僕も,査読に関与したのですが,どんな改定案が出てくるか楽しみです。
 午後は,環境工学部門の研究協議会に出席しました。「地球環境時代に環境工学はどう社会貢献できるか」というタイトルです。つい思い出したのが,「地球環境時代の住宅と都市」(1996年 本学リカレント学習講座),『暑熱環境と人間・社会』−温熱感研究の社会的貢献−(2008年 建築学会熱シンポジウム)です。前者は,企画責任者として,後者は温熱感小委員会の主査を努めているときに委員会として企画をしたものです。院生・学生のみなさんにも,地球環境問題に関連する年代的な推移と研究室のテーマ設定との関係に関心を持っておいてもらえるとよいと思います。大学の研究室において重要なのは,知的好奇心だと思いますが,社会情勢との関連にも関心は持ってほしいと思うのです。
 学部卒業,大学院修了後には,社会に出て給与の支払いを受けて,上司に命令されて働く人がほとんどだと思います。企業や官庁にとっては,できるだけ組織全体,社会全体を見渡して,方針を考えられる人,自分の持ち場が組織内でどのような位置づけなのか,を理解している人,が望ましいわけです。そんな視野を持てるように,多くのことに関心をもって学んでほしいと思います。
 
 富山大学が会場でした。

 宿泊したのは,魚津駅前です。蜃気楼の見える街,なのだそうです。