健康気象アドバイザー

松原です。
 11日(土)は,健康気象アドバイザー認定講座の講演のため,東京に出張しました。タイトルは「環境要素と体感温度」です。体温調節のメカニズム,体感温度に関係する6要因,それ以外の要因の影響に関する実験結果あたりの内容です。健康というキーワードの研究論文は少ないのですが,自分の意識の中では,いつも気になっていることです。
 日本睡眠学会サマータイムに反対していることを以前にも書きましたが,あらためてホームページを見てみました。「基礎知識」というページがあり「睡眠科学の基礎」「ヒト睡眠の基礎」などの記事があります。非会員にとっては,ありがたいですね。意欲さえあれば,どんどんと情報を集めて勉強できるということは,よいことだと思います。とはいえ,自分自身もインターネットでの情報収集になれてきてしまい,こういう情報にたよりがちで,専門書をきちんと勉強するという姿勢が弱まっている気がしています。情報はインターネットで収集するとしても,紙媒体で読む方が,脳にとってはよいのではないか,と思いますが,そのあたりは,調べてみる価値がありそうですね。情報の蓄積の媒体と整理が,当面の課題だと思っています。
 睡眠学会基礎知識
 http://jssr.jp/data/kiso.html
 20年ほど前に建築家の友人が「ワープロで文章を書くと,カバーを閉じたとたんに忘れてしまう」と言っていたことを思い出しました。手書きの場合には,知恵を絞った文字を一文字一文字書くのですが,ワープロの場合は,コピーペーストできるので,この文書ファイルにはこんなことをかいてある,この段落はおよそこんな主旨だ,ということで,パーツを切り貼りして,新しい原稿を書いているような気もします。手書きと比較して,具体的な文言や言い回しを脳に克明に刻み込んでいないのではないか,と思い始めています。
 本日の1枚は,新幹線N700 系車両の空調の吹き出しです。「健康」に関連する温熱感の個人差への対応にもなるかと思いますが,パーソナル空調になっていたのですね。今回初めて気がつきました。