建築環境工学実験

松原です。
 研究室は,日に日に緊迫しています。僕自身は,昨日期限のややこしい仕事が終わって,ほんの少しだけホッとしていますが,いよいよ修論・卒論指導をメインに切り替えなければなりません。ここしばらくの時間のブランクを感じています。
 さて,本日は建築環境工学実験で,学内のいろいろな空間の温湿度と表面温度の測定をしてもらいました。節電の求められるこの冬,府大もエコアクションということですが,実態を居住者の視点で確認してもらおうと言う課題です。まず,湿度は暖房している部屋では40%を下回るところが大部分で,室温が高めの部屋では30%を下回る部屋もあります。通常の部屋は6面体ですので,各表面の温度も測定しました。暖房している部屋の各表面温度をみると,外気に面する壁の室内側表面温度は,外気に面していない壁の表面温度と比較して2〜4℃程度低いことがわかります。天井表面と床表面温度の差は3〜5℃程度です。建築学会や生気象学会等の論文に,温熱環境測定の論文はたくさん掲載されており,もっと詳しいデータが載っていますが,自分たちの過ごしている空間の温湿度を必ずしも把握できていないので,よい経験にもなると思っています。


「写真の解説」
おなじみの賀茂川べりですが,この季節になると,毎年,近くの洛北高校の体育の授業でしょうか,高校生がたくさんやってきます。