2016年度開講

松原です。
 4月7日から,前期の講義が開講しました。僕自身は,月〜水に講義が集中したので,まだなのですが,大学としては多数の学生が通学してきて,講義室も食堂も人があふれる毎日がやってきました。また,7日には,学科教員の懇親会がありました。事情があって遅くなった新任教員の歓迎会+昇格祝いの会です。
 新しい府大の図書館+資料館の工事もかなり進んで来ましたが,こうやって見ると,あまり「壁」がないことに気づきます。ここまでガラスを多用するのか,とやや驚いています。空調負荷は,それなりの大きさになるでしょうから,エネルギー消費量はあまり少なくはなさそうです。設計者の飯田善彦氏は,市内の某大学にも類似したデザインの作品を残しておられるので,その評判を聞きに行った人もいるのですが,「見られて困ることが多いこと,ガラス壁の遮音性が乏しく会議室の声が室外にもれること,ガラスの断熱性が低いこと」等々,住まい手の立場からすると,やや疑問を持つ人が多いようですね。遮音性能については,壁の重量が重くないと遮音できないという「質量則」があるので,ガラスの遮音性が乏しいのは当たり前です。また,断熱性能がそれほどよくないのことも,熱貫流率によってわかります。建築環境工学I,IIの講義内容の重要な部分ですので,学生には間近に生きた教材ができたように思います。