座位行動と健康

松原です。
 先月4月19日にはMERA112回研究会「座位行動」が文化学園大学で開催され,久しぶりに参加しました。文化学園大学で「座位」という言葉だったので,沢田知子先生の椅子座・床座の話と関連するのかと大きな誤解をしていましたが,基本的には長時間の椅座位(不活発な姿勢という意味では,床座位と臥位も含む)が健康に良くない影響を与えるというエビデンスデータが多く集まっている,ということでした。その概論的な問題提起は,下記のクローズアップ現代+の内容で大体理解できます。講演者は岡浩一郎先生(早稲田大学)と杉山岳巳先生(オーストラリアカソリック大学)と院生のJavad Koosariさんでした。興味深いことは,中程度の運動習慣の有無よりも,座位行動の時間の方が,糖尿病などのリスクに大きな影響を持っているらしい,ということでした。
クローズアップ現代+「座りすぎが病を産む!?」
http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3731/
 本日5月1日のゼミでは,この内容を報告しました。
 更新のできなかった間には,20日にバイオクリマ研究会理事会,22日は人間環境学改訂に関するWGの会議,と東京出張が多かったように感じます。学科主任としては,TAの時間配分の処理もあって,なかなか神経を使う課題でした。