2011入学式

松原です。
 今年度の入学式が,京都コンサートホールで開催されました。冒頭の曲目はブラームスの「大学祝典序曲」です。高校生の時に,午前5時から放送の旺文社大学受験ラジオ講座のテーマ曲だったので,なつかしい気がしました。あの頃は,録音することなどしていませんでしたから,「しまった,寝過ごした!!」ということもたびたびでした。テキストは500円程度で,12ヶ月分ためると結構なボリュームの受験参考書でした。塾に行ったことのない,家庭教師とも縁のなかった僕にとっては,重要な学習教材でした。放送を聞くこと自体は,それほど続かなかったのですが。人情味あふれる数Ⅰ担当の勝浦捨造先生や,「tion, ment, ance, age, al, y」が名詞化する語尾だよという英単語の先生(ションメンタンスエッジアルワイ)とか,名物講師がいろいろとおられました。という昔話はここまでにして,入学式の話をしましょう。
 今年は,宮川さん,馬さんが大学院に入学しますので,是非とも出席せねば,ということです。卒業式に欠席することはほとんどないのですが,入学式は,時々パスしています。式次第ですが,全員による学歌斉唱,合唱団による「学生歌」は卒業式と同じです。式辞は新学長の最初のものなので,多くの教員も注目していました。結論的には,新入生(院生も一緒です)だけでなく,教職員にとっても,元気のでる式辞だったと思います。大学とは真理を探究する場である,というところから始まり,吉野源三郎君たちはどう生きるか」(岩波文庫)を引用しながら,現在の情勢に沿って,この書名どおりの問いかけをされました。僕自身は,公立大学には官公庁や企業とは異なる「公立大学としての存在意義」があること,を確認しながら聞いていました。大学とは学問をするところであるという主旨の式辞が聞けたことは,本当によかったと思います。また,明日から,仕事に励むことができます。
 僕も読んだことのない本ですが,情報源の確認のため,下記URLを参照しました。
http://www.honya-town.co.jp/hst/HTdispatch?nips_cd=998067704X

 「大学祝典序曲」の演奏中に,ステージの左端の打楽器のセクションの人が気になりました。シンバル,トライアングル,ティンパニなどの奏者の動きです。オーケストラでは,指揮者とその周囲のバイオリンなどが目立ちますが,今日はなぜか,打楽器をよく見ていました。わずかな出番にミス無く演奏することの難しさ,を感じました。この感想に対して,今度,白澤さんのコメントを聞いてみようと思います。直接書き込んでくれてもいいですよ。

 入学生宣誓をする男子学生(望遠を一杯にしていますので,苦しい写真です)