調査用紙の配布とD論ゼミ

松原です。
 本日(昨日)は,冬期調査用紙の配布でした。当初は,午前中に配布をして,午後からD論ゼミを行う予定だったのですが,天気予報で午前中は雨が残るらしいとわかり,急遽,午前にゼミ,午後に配布に変更しました。ややドタバタでした。
 D論ゼミは,文字通り博士課程で博士学位をめざす人を中心としたゼミです。今回は,白澤さん,山崎さんも参加してくれたので,冒頭に「いつものゼミと違って,(あまり誉めることが少なくて)批判するような発言が多いかと思いますが,そういうレベルのゼミなので,よろしく」とことわっておきました。大学教員には,いろいろな仕事があって,新入生の合宿研修では,高校を卒業したばかりの学生を相手に大学生活を紹介します。学部学生には大学での基本的な授業を行います。そして,卒業研究,修士研究と少しづつ学術的にハイレベルな研究指導を行うのですが,博士論文となると,基本的に世界で初めてのオリジナル(独創的)な研究成果をあげた,という研究をめざすわけです。多くの文献情報を集めて読み込んで,「○○らは....の研究を行って...ことを明らかにしたが,....という視点からの分析は行っていない。」というような文章をたくさん書いた上で,自分の研究の目的が独創的であることを説明するわけです。さらに,その目的を達成するにふさわしい方法を用いて,実証するわけです。このプロセス自体は卒論でも同じですが,学内外に対して通用するレベルである点が重要です。
 僕が院生の頃は,今日では「アカデミックハラスメント」と認定されるであろう教授の発言の連続でしたが,現在は,禁句です。「なんだ,このレジュメは! 学問をなめているのか!」というようなことを言われるのが普通で,励まされたり誉められたりしたことなど,ほとんど記憶がありません。というような歴史をゼミ生にも知っておいてもらえると,日頃の僕の言動がそれなりに,配慮していることを理解してもらえるのではないか,と思うのです。
 さて,午後から,福坂さんの車に同乗して,定員一杯の7名でアンケート用紙の配布に行きました。天候がよくなってきたので,午後に変更して正解でした。少し,予定外のこともありましたが,無事に終了したので,研究室に戻って,ロールケーキとお茶でほっこりしました。バイカルの「あまおう」(いちご)のロールケーキでした。
 ケーキの写真をとりそこなったので,本日は,数日前に撮影した体育館前のボケの花です。